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脱毛看護師のメリット・デメリットは?働いて分かった理想とギャップ

みなさんは「自分の看護師キャリア」について考えたことはあるでしょうか?

おそらくですが、多くの看護師さんは

・ヒラ→副師長→師長という管理職コース、

・もしくはエキスパートナースとして認定看護師・専門看護師、

・はたまた結婚・出産してパートや時短看護師になる

っという方もいるでしょう。

意外と選択肢の多い看護師のキャリアプランですが、そのキャリアの1つである「脱毛看護師」。

なんとなくお洒落でキラキラしていそうなイメージから、「あー美容クリニックで働いてみたいな~」と憧れる看護師さんは少なくないでしょう。

実際に求人広告を見てみてると、病院よりもかなり高い給料が記載されていたりもします。

しかし「脱毛看護師ってなんだか得体が知れないし、今のままでも安定はしてるし」と、病院での勤務が辛くても現状維持している方も多いんじゃないでしょうか?

脱毛看護師は決して得体のしれない不安定な仕事なんかではなく、患者さんのコンプレックスを解消して自信を与える非常にやりがいのある仕事です。

当然ですが、そのなかで辛いことは当然あり、辞めて行ってしまう人がいることも事実です。

今回は脱毛看護師として働くことのメリットとデメリットについて、現美容看護師が本音で解説します。

美容看護師を目指している方だけじゃなく、病院や施設で働くことに違和感や辛い思いをしていて転職を考えている方も是非参考にしてみてください。

目次

脱毛看護師の勤務形態のメリット・デメリット

病院と美容クリニックでは利用者が全然違うので、営業時間も違います。

そして働いているスタッフの生活リズムもここで大きく変わりますが、ここが意外と「自分は美容看護師に向いているかどうか」がかなり分かれるポイントです。

メリット①朝ゆっくり出勤できる

病院ではだいたい8時30分くらいから日勤が勤務開始であり、しかもその前に情報収集や処置の準備などをするために30分~1時間前に出勤するという人が多いでしょう。

しかし美容クリニックでは営業開始時間が10時~12時からのところが多く、美容看護師の出勤時間も9時や11時となります。

そのため病棟看護師よりも出勤時間が遅い傾向にあり、朝はゆっくり起きれるし、余裕を持って身支度することができます。

人によっては家事をしてから出勤もできますし、僕は出勤前に朝活をしたり、、、、、しなかったり。

メリット②ほぼ残業なし、夜勤なし

ほとんどの美容クリニックは完全予約制が多く、ほぼ残業がありません。

なので毎日同じ時間に帰れます。しかも!超勤が無くても病院よりも給料が高いことが多いです。(給料に関しては後で詳しく解説します。)

最高過ぎます。

またここが超重要ポイントです、夜勤がありません!

夜勤って体への負担がものすごく大きく、寿命すらも縮めているらしいです。夜勤後の怠さって半端じゃないですよね。あれは体からのSOSサインなんだとか。

実際に夜勤をしなくなってから体調良くなりました!(※個人の感想)

本当に「謎の体の怠さ」や「朝起きるのがしんどい」がかなり少なくなった気がします。

ただしその反面、「夜勤終わりからの次の日休み~」というのが無くなったり、連勤が多くなったりと、なんとなく休みが減った感じがするんですよね。(不思議)

夜勤自体は嫌いではなかったし、ずっと日勤という辛さは正直あります。それでも今の体調の良さと、自分の寿命を削っていたと考えると、やっぱり夜勤はない方が良いです。

デメリット①帰りが遅い

朝はゆっくり出勤できる代わりに、終業時間が19時や21時までと遅いことが多いんですが、

これが意外と辛かったりします。

帰ってシャワーを浴びてご飯を食べると、もう寝る時間?!となってしまいます。

何もできないまま寝ることもあるし、結構夜更かししてしまいがちになるんですよね。

まあでも、最初は外が明るいうちに帰れることが恋しかった時期もありましたが、実際病院で働いていた時も外が明るいうちに帰れた日って何日あったっけ?とも思ったり。

それ以上に朝6時に起きて7時半に病棟へ行く生活の方が、今では信じられなくなりましたが。

デメリット②超勤できないから時間に追われる

美容クリニックは基本的に残業や超勤がありません。というより許されません。

だから逆に言うと、定時までに自分の仕事を終わらせないといけないため「記録は業務が終わってからゆっくりやろ~」ということができないということ。

常に時間を意識しながら施術~部屋準備~記録などのマルチタスクをこなす能力が要求されます。

仕事に慣れないうちは「施術あと〇分で終わらせなきゃ!あ~記録できないー!」となりがち。

特に脱毛クリニックは施術時間が厳密に決まっているので、数分でも遅れることは許されません。(ちなみに僕は何度も遅れて、先輩になんとかしてもらってました。)

新人が最初に乗り越えなければならない試練です。でも大丈夫です、なんとかなります、僕のように。

自分にはどっちが合ってるのかが大事

「朝はゆっくり起きたいから、出勤時間は遅い方が良い」という美容クリニック向きの方もいれば

「朝早くても良いから夕方くらいには仕事を終えたい。」という病院向きの方もいるとおもいます。(所属部署によってはそもそも超勤で帰れないところもありますが)

また超勤や夜勤の有無によっても好みがわかれるため、

この勤務形態の違いで「自分は美容看護師に向いているか」が、かなり分かれるポイントになるでしょう。

脱毛看護師の給料や福利厚生のメリット・デメリット

さて、みなさんが気になる給料について。

ネットの求人広告などを見ると、「美容看護師月収40万~」などなど、給料がびっくりするくらい高かったりしますが、

病院と比べて実際はどうなのか、本当にこれだけの金額をもらえるのか、その辺について解説していきます。

メリット①給料は高い!

「超勤夜勤なしで月収30、40万!」という求人広告の内容ですが、

結論から言うと、本当にもらえます。

しかも超過勤務や夜勤手当がなくてこの額。

すごいですよね。

少し半信半疑だったので、初めて給料をもらった時は驚きました。

「もう病棟勤務には戻れないな~。」とおもった瞬間です。

メリット②努力次第でどんどん収入がUP「インセンティブ制度」

またクリニックによっては、インセンティブ制度を導入しているところもあります。

インセンティブ制度とは、「仕事に意欲的に取り組んでもらう為の動機付けとして、仕事の成果に応じて支給する成果報酬」、ようするに個人で売り上げを作った場合にもらえるボーナスのこと。

つまり僕たち看護師が、患者さんや知人に「これいいですよ~やってみませんか?買ってみませんか?」と直接営業して、売り上げを作ることができればその分給料が高くなる仕組みです。

そのため努力次第で、売れば売るほどどんどん収入を増やすことが可能。

僕も施術中に脱毛コースやコスメを患者さんにオススメして売り上げを作っていて、売上を作れれば給料も上がるし、モチベもすごく上がります。

いくら委員会や看護研究を頑張っても、いくら人より早く多く働いて患者さんから感謝されても収入が変わらない病院とはまるで大違い。

またクリニックによっては個人売上だけではなく、店舗の総売り上げによってインセンティブが決まるところもあるため、そういった点もチェックしてみましょう。

メリット③福利厚生については大手ほど手厚いが…

福利厚生については大手ほど手厚い印象で、病院とたいして変わらないと感じました。

育休産休はもちろん、産後の復帰などもしっかりしているクリニックもたくさんありますが、

面接で「近いうちに結婚する予定はありますか?出産などは考えていますか?」とほぼ100%聞かれます。

あ、察し。

僕は3回面接を受けましたが、3回とも似たようなことを聞かれました。

美容クリニックは100%営利目的である分、その辺は病院よりもずっとシビア。

そういう予定がすでにあるor近々考えている人は、そもそも採用を避けているんだろうな~と思われます。

面接の際は、もしそういった予定があったとしても言わない方が無難かもしれません。

デメリット①年収が下がる可能性がある

先ほど給料は高くなるとお伝えしましたが、1つ注意する点がありまして、

病院と比べて、クリニックは全体的にボーナスが無いor低い傾向があり、年収にすると病院よりも下がってしまう可能性があります。

インセンティブがどのくらい貰えるかはクリニック次第な部分もあるので、一概に年収が下がるとは言えませんが、

僕はこのパターンで、転職して月収は5万円ほど増えたのに、ボーナスが少なくなったために年収が50万円ほど減りました。(インセンティブが入って、やっと病院時代より少し増えました。)

意外とこの点に気づきにくく、転職したのに収入が減ってしまうというパターンは美容看護師あるあるなんだそうです。

デメリット②ノルマを設定しているクリニックもある

インセンティブ制度は努力次第でどんどん収入を増やせるし、やる気にもつながりますが、実は諸刃の剣。

売上を作れているときは良いんですが、売り上げを作れない時の辛さは言葉にできないほど、「もう施術に入りたくない…」「患者さんと話したくない…」とまで落ち込みます。

売り上げのノルマを課しているクリニックもあり、売れない時の上司からのプレッシャーは半端ないです。

営業をしたことがない方だと想像しにくいかもしれませんが、なにをやっても売れない時もあったりして、これで病んで辞めてしまう人もいます。

もし「自分は営業トークとか得意じゃないかも…」という人は、転職する際にノルマについてもしっかり確認しておきましょう。

脱毛看護師のメリット・デメリット まとめ

転職で失敗しないために大切なことは、事前にしっかりと情報収集を行い、自分で判断すること。

つまり美容看護師のメリットとデメリットをしっかり把握し、

「美容看護師は本当に自分に合っているのか」「デメリットも割り切って働けるのか」

と考える必要があります。

まだまだ世の中には美容看護師に偏見を持っている人は多く、

中には「美容なんて、病院が辛くて逃げた人が行く所だ!甘えだ!」なんて考えを持ち、反対してくる人の方が多いんじゃないでしょうか。(ちなみに僕が師長や家族から実際に言われた言葉です)

ただ実際に働いてみて、僕は美容看護師は辛いこともあるけど、とても素晴らしい仕事だと確信しています。

また「病院で仕事ができなさ過ぎて1年で転職したんですよ。」と笑いながら教えてくれた同僚も、今は楽しそうに働いています。

この記事で看護師さん達の転職活動に少しでも役に立てばうれしいです。

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この記事を書いた人

社会人から看護学校で学び直し、准看護師から正看護師へ。
産婦人科クリニックや急性期病棟を経て、アートメイク看護師のスキルも習得。アートメイクの認知向上やアートメイク看護師について知ってもらうために本ブログを立ち上げました。

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